2016年7月3日日曜日

福岡若手演劇協会主催 第1回 福岡×○○企画 「福岡×東京 俳優のためのワークショップ~講師:一色洋平~」レポート~1日目~

2016/07/02


福岡若手演劇協会主催の第1回企画の幕が開けました。
東京から現役の俳優を招いての、実践的ワークショップ。
「福岡×東京 俳優のためのワークショップ~講師:一色洋平~」

共同代表の小林・椎木の挨拶、サポートメンバーの長野・大串の挨拶の後、
講師の一色洋平氏の挨拶。

まずは初めに、
過去にスポーツインストラクターの経験を持つ一色氏による身体の構造や使い方、
効果的なストレッチ・本番前の準備などについての指導。

これまで勘違いしていたストレッチ方法や、知っているようで知らなかった体の構造を、
より実践的観点から参加者に落とし込んでいく一色。
初めは1人、そしてペア、しだいに人数を増やし、最後は全員で行う内容まで、
わずか数十分後には、気付けば参加者全員が1つのチームになり、
1つの成功に全員が賛辞を贈る。
「これは多くの役者との関わりをもつ舞台前などでは凄く大切なこと」
と教える一色氏。

少しの休憩を挟み、
照明を落とし、より身体と表現に寄った内容に入る。
経験だけでなく、これまでの科学的データも用いて一色氏の話に、
真剣に耳を傾ける参加者。
体の可能性、イメージの具現化、コンテンポラリーの要素も交えながら少しづつ【表現】の本質に迫る内容に、
参加者も
視野が変わった」
「理性が残りつつ理性が飛ぶ感覚がした」
新しい角度の身体的好奇心を発見した」
と、口々に自身が体験した「今」を語りだす。

体と心の準備が整った後は、いよいよテキストを用いた内容に入る。
一色氏の用意した全9種類のテキストを、各自選び、チームを分け、
体を使って、体を利用して、体を先行させた表現の術を学んでいく。
適格な支持、アドバイスを、一人一人の特徴や癖をつぶさに捉えながら、
「表現の楽しさ」「表現の可能性」を徹底的に教える一色氏と、
それを1つでも多く盗むべく食い入るように見る・聞く・動く参加者たち。
気付けば初日の5時間もあっという間に過ぎ、
全体の半分のチームは翌日に持ち越しとなったが、
まだ指導を受けていない参加者の表情も、
ワークショップ前と後では大きく変わっていた。

初日後に行われた交流会でも、
一色氏の話を少しでも聞こうと、予定の時間を大きく超え盛り上がる内容となった。

残り1日となった今企画、
今後の福岡演劇をになう若い表現者たちの目は、
初日にして眩しいほどに輝いていた。

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